【初心者向け】Lottieとは?Webサイト制作に活かせるアニメーションをわかりやすく解説

【初心者向け】Lottieとは?Webサイト制作に活かせるアニメーションをわかりやすく解説

「Lottie(ロッティー)」という言葉、最近Webサイトやアプリのアニメーション周りでよく耳にするようになったけれど、一体何のことか、自分には関係あるのか、そう思っていませんか?

特にWeb制作者やサイト運営に携わる方で、「アニメーションを取り入れたいけれど、重くなったり、実装が難しそう…」「自分でイラストは描けないし…」と二の足を踏んでいる方もいるかもしれません。

この記事では、そんなLottie初心者さんに向けて、Lottieがどんなものなのかをざっくりと解説します。

LottieとはWebサイトに実装できる軽量・高品質なアニメーション!

Lottieのざっくり定義

Lottieは、アニメーションをWebやアプリで軽く使えるようにする仕組みです。

After Effectsで作ったアニメーションをJSONという形式に書き出して使用します。

ベクター形式なので拡大縮小しても画質が劣化しない点も大きな特徴です。

Lottieと動画・GIFとの違い

Lottieは動画やGIFに比べて、非常に滑らかで高画質なアニメーションを実現できます。
その上ファイルサイズがとても軽いため、Webサイトの表示速度にほとんど影響を与えません。

下のサンプルはAfter Effectsで作成した同じアニメーションです。
Lottieと動画・GIFの画質やファイルサイズの違いを比べてみてください。
拡大していただくと、より違いが鮮明になります。

▼ 動画(MP4)

▼ GIF

▼ Lottie

  • 動画(MP4)
    再生用の枠(プレーヤー)を必要とする場合が多く再生/停止以外の細かい制御ができません。これによりデザインの一部としてアニメーションをなじませることは難しいです。
  • GIF
    色数が限られ、画質が荒れてしまいます。本来のアニメーションには入っていない白いドットがちらついています。境界線もぼやけてしまっています。
  • Lottie(JSON)
    高品質な画像のようにWebページに直接表示できます。透過背景もサポートしているので、デザインに自然に溶け込ませることが可能です。再生/停止だけでなく速度やループなどの制御も可能で、Webページに合わせた「うごくデザイン」が実現できます。

実際のデータ容量は

  • 動画:2.31MB(KBに直すと、約2365KB)
  • GIF:549KB
  • Lottie:4KB

Lottieが軽量であることがわかります。

Lottieは再生タイミングなどのコントロールができる!

WebサイトにLottieを実装する際には

  • クリックすると動く
  • ホバーで動く
  • 倍速で再生できる
  • ループや1回だけ再生することができる

こうした仕掛けも、気軽に取り入れられるのがLottieの魅力です。

▼実際の動きは、下のサンプルでチェック▼

《自動再生》

《クリックで再生》

《ホバーで再生》

詳しい制御の方法やコードについては別記事で解説予定です。

Lottieを導入するメリットは「デザインの魅力を手軽にアップできること」

Lottieを導入する最大のメリットは、軽くて高速表示できるうえに、コードを書かず簡単に扱えるため、誰でも手軽にWebサイトの魅力を高められることです。

しかも、目を引く動きがあることでユーザーの注目を集めやすく、サイトの滞在時間が延びたり、問い合わせや購入といった行動の増加も期待できます。

  • 軽量なのでページの読み込み速度に影響しにくい
  • 専門知識がなくても導入しやすい
  • ダウンロード素材も豊富で手軽に利用可能

こうしたメリットが揃っているので、LottieはWeb制作にぴったりのアニメーション技術と言えます。

Lottieを手に入れるには?初心者でも簡単な2つの方法

【方法1】After Effectsを使い自分で作る

自分だけのオリジナルLottieアニメーションを作る場合は、Adobe After Effectsを使います。

手順

  1. After Effectsを準備する:まずはアニメーション制作ツールのAfter Effectsを用意します。
  2. Bodymovin(プラグイン)を導入する:After Effectsで作ったアニメをLottie形式(JSONファイル)に書き出すためのプラグインです。
  3. Bodymovinを利用して書き出す:アニメーションを作ってプラグインで書き出すだけ。詳細な使い方は別記事で詳しく解説予定です!

【方法2】Lottie素材をダウンロードして使う

「自分で作るのはちょっと難しい…」という方は、Lottie素材をダウンロードして活用しましょう!
既製品なら、すぐに使えて手間もかかりませんし、無料でもクオリティの高いものが豊富にあります。

素材が探せるおすすめサイト

  • LottieFiles:世界中のクリエイターが作った無料&有料素材が満載。キーワードで簡単検索。
    https://lottiefiles.com/
  • MotionElements(有料):高品質&特定テーマの素材を探したい人におすすめ。
    https://www.motionelements.com/ja/
  • 私のサイトもぜひ!:無料素材を配布しています。下記ダウンロードページをご覧ください。

【WordPress】使い方も簡単!HTMLブロックに貼るだけ

  • 方法1・2で手に入れた.jsonファイルをLottieFilesで読み込んでHTMLコードを取得
  • WebサイトのHTMLブロックに貼るだけ
  • コードはほとんど書かなくてOK!

まとめ

この記事を読んで「Lottieって面白そう」と感じてもらえたら、とても嬉しいです。

Lottieアニメーションは小さな動きでも、見る人の印象や伝わり方に大きな違いをもたらします。

その魅力をもっと伝えたくて、私自身も日々試行錯誤しながら制作や発信を続けています。

イラストが描けなくても、既存の素材を活用すればWebサイトに動きを加えるのは意外と簡単です。
ぜひ、あなたのサイトにもLottieという新しい表現を取り入れてみませんか?

今後も制作や素材のこと、気づいたことを発信していく予定です。
もしオリジナルのLottie素材制作にご興味があれば、お気軽にご相談ください!